2025年11月22日、徳島県は上板町神宅大山の大山寺(たいさんじ)まで紅葉狩りに行った。
ここに行くことは前日決めた。事前情報はほぼなし。ただ「大山寺というところが紅葉が見頃らしい」という話をテレビだかYouTubeだかで見て、行ってみることになった。
平坦な道のりを予想していたが実際はかなりの山道で、山を上る道はとても細く、クネクネしていた。
すぐそばが崖なのにガードレールがなく、運転していた夫は何度も怖い怖いと恐怖を口にしていた。私も助手席に乗っているだけだったが怖かった。
山を上ること数分、「←大山寺」と書かれた標識がある分かれ道に着く。しかしカーナビは「↑」を示している。
いったんは左手に進んだ夫だったが道が不明瞭だったため「命の危険を感じる。帰ろう」と言い出し、強引にUして引き返す。
もと来た分かれ道に着いたら乗用車が2台やってきて、私たちが進むのをやめたほうの道へ向かっていった。
それを見て、「やはり『←大山寺』の標識が合ってるのでは?」と考えた私たちは、更にまた引き返して標識の指し示す方角へ進んだ。やがて駐車場に到着した。ホッとする私たち。
私たちより少し前に到着したと思われる、親子と思われる男女の二人組。彼らは駐車場左手にある寺の門をくぐったかと思ったら、すぐに出てきた。
見ると門の奥には急な階段がある。登るのは無理と判断したのだろう。
彼らは階段の代わりにそばにあった坂道(割とちゃんとした車道)を登り始めた。真似して坂を登る私たち。
早速紅葉している木があったので写真を撮る。
きれいだなー、と思っていたら、紅葉ではないけどなかなか眺めの良い場所に出たのでここでも写真をパシャリ。
この写真の森?林?の脇にある坂道を登る。
かなり急な坂だ。ゼエゼエと息を切らし、夫に手を引っ張ってもらいながらなんとか登る。
この時点で私は尿意をもよおしており、坂を登るのは苦しいわ踏ん張ったら漏らしそうだわでなかなか大変な騒ぎが自分の中で発生していた。
幸い、坂道はそんなに長くなく、やがて私たちは大山寺に到着。
入口にあったトイレに駆け込んで用を済ませてから、ゆっくりと辺りを見回す。雄大な景色が広がっていた。
境内に入ると大きなイチョウの木が我々を出迎えてくれた。神秘的な景色だなぁと感動しつつ、カメラをパシャリ。
奥へ進む。紅葉もなかなか良い。落ち葉もいい雰囲気している。
写真だと分かりづらいけど、実物はもっと赤い絨毯ぽい感じで鮮やかだった。
更に進むと、また急な坂道が現れた。
「もうええわ」と私たちは同時に口に出し、道を引き返す。
先程の大イチョウ、落ち葉も気に入ったので撮影しておく。
境内には馬をかたどった大きな人形もあった。源義経がどうたらこうたらと説明書きに書いてある。とりあえず拝んでおく。
本堂にも参拝。階段を登った先にあるお賽銭箱に10円玉を入れて、持病をうまくコントロールできますようにとお祈りする。
本堂の廊下をぐるっと回って本堂の入口手前まで戻ると、階段の脇に「撮影用小道具」と書かれた箱があるのに気がついた。
箱の中には和傘や、シャボン玉を製造するピストルみたいなかたちのやつ(なんていう名称なんだろう)、なぜかぬいぐるみが入っていた。
せっかくここまで来たのだから記念撮影をしておきたいなと思い、和傘を持って大イチョウの前に機嫌よく立つ。夫に何枚か撮影してもらった。
満足したので帰ることにし、登るのに苦労した坂道を、今度は軽快に下る。
駐車場に戻って車に乗り込み、恐怖の山道を下りながら夫は「こんな怖い道、二度と来ねぇぞ!」と叫んでいた。
景色は良かったし、ちょっとした冒険感があったのでとても良い時間を過ごせたと思ったけれども、確かに道中は道が怖かったし、夫の言うようにもう来ることはないのかもなあとちょっと寂しく思った。
山を降りたあとは、自宅町内の海鮮料理店でハマチ定食を食べて、近所のドラストで買い物して帰宅した。
短い時間だったけれども、小旅行って感じがしてなかなか楽しいお出かけだった。